ミャンマーの日

2023.3/12㈰

イベント:「ミャンマーの日」

 

イベント概要と背景

兵庫県芦屋市にある、潮芦屋分流センターの一室では、イベントの開始時刻である14時よりも前に大勢の人が訪れた。

イベント会場には絵画作品やミャンマーのお菓子、縫物などが販売・展示されており、訪れた人々は開始時刻までそれらを見て回り楽しんだ。

 

イベントの参加費用は、1000円で前売りチケットは800円。このチケット収入は全額ミャンマー支援のために使われる。

 

ミャンマーでは2021年の2月1日に国軍による軍事クーデターが勃発、現在に至るまで国軍による軍事政権体制が敷かれている。

 

今回の「ミャンマーの日」イベントは、ミャンマーの民主主義を取り戻したいと願う若者や大学教授、学生、NPO法人などが主催している。

 

イベント内容

鮮やかな衣装を身にまとうミャンマー人の女性たちが舞台に登場した。ミャンマー旧正月の水踊りの舞踊だ。

ミャンマーでは毎年、旧正月である4月に水祭りという大規模な祭りが行われる。人々は互いに水を掛け合い、大いにそれを楽しむ。ちなみに男の子が女の子に水をかけるのは、日本で言うナンパに近い行為とされる。

しかしこの水祭りは、軍事クーデターが起こってから開催されていない。主催者は、ここで水祭りの舞踊をすることで祖国の人々にも(楽しさを)届けたいと語った。

 

他にも、ミャンマーの伝統的な男子舞踊では、複雑な手の技巧を用いたパフォーマンスに大きな拍手が上がり、お笑いを交えた舞踏では会場に笑いが起こった。

最後にミャンマーの平和を願う留学生たちによる歌唱があり、力強い歌声が響いた。

 

 

ミャンマー人学生や若者の思い

大学院生Ⅿさん

  • 国連などの国際的な支援がない。国際社会に置き去りにされたという意識を持っている
  • ミャンマーをもっと知ってほしい
  • 日本政府は国軍を認めてる。経済制裁を科すなど、国軍に対して援助ではなく圧力をかけてほしい
  • ミャンマーの問題は、ただの国内問題ではない。人間社会の問題だ。
  • 自由がほしい

 

若者Kさん

  • 自国(ミャンマー)に帰れない。日本で反軍政権の活動をしているため、自国に帰ると拘束される可能性があるからだ。

 

取材後記

今回はミャンマーの日というイベントで、内容は舞踊や歌唱など楽しさがメインのコンテンツが豊富だった。しかし、その裏には、「ミャンマーのことをもっと知ってほしい。」「ミャンマーが元々は豊かで穏やかで民主的な国であったことを知ってほしい」という思いがあった。

また話を聞きたい。